環境対策

ダイオキシン対策

第四工場は焼却炉の温度を800℃以上、第五工場は850℃以上に保ち、CO(一酸化炭素)濃度を低減する運転管理を行って、ダイオキシン類の発生を抑制します。
また、ダイオキシン類の二次発生を防止するため、200℃以下での排ガス処理を行っています。

NOx(窒素酸化物)対策

第四工場は、焼却炉の上部に尿素を噴霧し,第五工場は、触媒を設置、アンモニアを噴霧し窒素酸化物を除去しています。

HCL(塩化水素)、SOx(硫黄酸化物)対策

集じん設備(バグフィルタ) 入口より消石灰を吹込み、規制値以下に抑えています。

排水対策

(凝集沈殿 + ろ過)方式で処理後、第四工場は下水道放流し、第五工場は、一部場内再利用、余剰水は下水道放流しています。

臭気対策

エアーカーテンによって外部と遮断し、臭気は燃焼用空気として使用しています。

その他

安定した燃焼を維持するため、自動燃焼装置を導入し、燃焼管理に努めています。

イメージ図

ダイオキシン類について

平成11年7月16日に公布されたダイオキシン類対策特別措置法において
・PCDD(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン)
・PCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)
・コプラナ−PCB
を含めて“ダイオキシン類”と定義されました。

無色で水に溶けにくい!

ダイオキシン類は、通常無色の固体で、水に溶けにくく、蒸発しにくいという性質を持っています。一方、脂肪などには溶けやすいという性質をも持っています。また、ダイオキシン類は他の化学物質と簡単に反応せず、安定した状態を保つことが多いのですが 太陽光の紫外線で徐々に分解されるといわれています。

ごみ焼却のほか、様々な発生源から副生成物として発生します!

ダイオキシン類は、炭素・酸素・水素・塩素が熱せられるような過程で自然にできてしまう副生成物です。ダイオキシン類の主な発生源は、ごみ焼却による燃焼ですが、その他に、製鋼用電気炉、たばこの煙、自動車の排出ガスなどのような発生源があります。つまり、ダイオキシン類は、主としてものを燃やすところから発生します。またダイオキシン類は、自然界でも発生する事があり、たとえば、森林火災、火山活動等でも生じるといわれています。

煙突からの白煙について

煙突から「白煙」が見えることがありますが、これは排ガス中の水蒸気が大気で冷やされることによって白く見えるものです。排ガスの温度は160℃〜170℃ほどで、煙突から出て急激に冷やされると、水蒸気が水滴になり煙状に見えます。冬場に吐く息が白く見えるのと同じで、気温が低い日、湿度が高い日に起きやすくなります。

焼却場の排ガスは処理設備を通過しているため、「ばい煙」の元となる灰やすすはほとんど取り除かれています。一般的には、「ばい煙」は煙突先端からすぐ煙が見え、水蒸気の「白煙」は煙突先端と白煙の間に透明な部分があるため、違いが分かります。